不登校の原因:なぜ子供は学校に行けなくなるのか(学校のトラウマ編)

こんばんは。カウンセラーのえりです。

今日は、なぜ子供は不登校になるのか、についてお話ししていこうと思います。

不登校の2大原因

  • 学校で嫌なことがある(いじめ、友達や先生とのトラブル、勉強等のプレッシャー)
  • 上記の通り学校で嫌なことがあっても、家で安らげない(親が口うるさい、過干渉、子供に共感しない)

子供は本来、社会生活を行うべく外へと向けて探索行動を起こす力を、本能的に備えています。人はそもそも社会的な生き物なのです。なのになぜ子供にとっての社会である学校に行けなくなってしまうのか。

それにはまず、何よりもまず最初にあげたポイントが前提です。

学校がその子供にとって楽しくて仕方のない場所だったら、家庭がどのような状態でも子供はその場所に行けます。また、学校での嫌なことというのは、一度や二度起きたことではありません。通常はハッピーな学校生活で、たまに起きた嫌な出来事、なのではなく、学校に行けなくなった子供は、繰り返し繰り返し、何か月も、あるいは何年も嫌な思いを学校でしてきたのです。その繰り返しの体験による、要はトラウマ、ということになります。

繰り返しつけられた傷というのは、本当に深いものとなってしまうのです。

ですから、子供が学校に行き渋り始めた頃というのは、すでに辛い思いがもう何重にも重なった後の状態ということで、したがってこの時点では、ただトラウマの原因となった学校での嫌なことを取り除いただけではその措置は効果的ではありません。

例えていえば、ロードローラーのような重機で心を何度もつぶされたわけですから、その状態の時に子供が学校に行けるように背中を押すことは、見当違いであるということがイメージできるのではないでしょうか。

身体が症状を出し始めた時、心はもうすでにぺっちゃんこなのです。

次回は、家で心を休めることができない、という点について触れていきたいと思います。

Eri

チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー。中学生の息子の不登校・引きこもりを経験。子供の不登校に悩むお母さんが、自宅にいても問題解決に導くことができるように独自のメソッドを提唱。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP