不登校の原因:なぜ子供は学校に行けなくなるのか(家庭での安らぎ編)

こんばんは。カウンセラーのエリです。

さて、前回に引き続き今日も、なぜ子供は不登校になるのか、についてのお話しです。

私は前回、次のように申し上げました:

不登校の2大原因

  • 学校で嫌なことがある(いじめ、友達や先生とのトラブル、勉強等のプレッシャー)
  • 学校で嫌なことがあっても、家で安らげない(親が口うるさい、過干渉、子供に共感しない)

子供は時に、外の世界で深い傷を負います。

しかし学校で嫌なことが繰り返し起きていても、家に帰って来て親御さんが口うるさく干渉し続けたら、子供の心は安らぎません。唯一ゲームをしている時が嫌なことを忘れられる時間かも知れないのに、それでも親は口うるさくゲームばかりするなと言い続けたりします。そうすると子供はどんどん追い詰められていきます。

身に覚えはありますでしょうか?

「でも私はそこまで口うるさくありませんでした。」 「子供との関係は良好でした」 「うちの子は良い子だったのに…」

そうですね、こんなお言葉も時にいただきます。 けれどもなぜお子さんは、お母さんに辛い気持ちを伝えられなかったのでしょうか。お母さんを悲しませたくない、迷惑をかけたくないと思ってしまったせいでしょうか。なぜ子供はそんなに親に遠慮するのでしょうか。一見優しさに思えるそれは、実はお母さんは自分の悩みを受け入れないかも知れないという不信から来ています。

無自覚のうちに、子供に「正しさ」ばかりを求めていませんでしたか?規範通りの生活を求め、一日を輝ける将来のために有意義に過ごすことを求めていなかったでしょうか。

  • 勉強をして良い成績をとりましょう
  • 挨拶は明るく元気にしましょう
  • 食事のマナーは守りましょう
  • 嫌なことは我慢できるようになりましう
  • 人様にご迷惑をかけるようなことはしてはいけません
  • 世間に対して恥ずかしくないように
  • 時間は無駄にしてはいけません
  • 結果を出さなければ意味がない
  • etc, etc, etc….

外の世界で傷ついたまま癒されることのない、トラウマを抱えた子供の心は、このような家庭での「正しさ」にやがて押しつぶされます。不登校は、ある日突然始まるのではなく、ずっとずっと前から始まっていて、子供の心を苦しめているのです。

親として「正しさ」を子供に教えるのは当然、と思いますよね。

でも子供に正しいことばかりを言い、それを押し付け、失敗をさせないように先回りをすると、子供は不登校になりますし、不登校は解決しなくなります。

以上が、なぜ子供は学校に行けなくなるのかに対する答えとなります。

Eri

チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー。中学生の息子の不登校・引きこもりを経験。子供の不登校に悩むお母さんが、自宅にいても問題解決に導くことができるように独自のメソッドを提唱。

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