こんにちは、カウンセラーのえりです。
不登校の解決策として、不登校の子供に愛情をかけるところはたっぷりかけて、叱るところは叱る、バランスが大切ですよ、というアドバイスが巷にあるようです。実践されている方いらっしゃいますでしょうか。なんだか「良さげ」で「最もらしい」アドバイスですが、これで不登校は解決していくでしょうか。特に「叱るところは叱る」が気になるところです。
バランスよく褒めて叱れば不登校は解決する?
私のこれまでの経験や研究に基づくと、不登校対策に「バランス」を取り入れてもなかなか解決には至っていません。恐れずに言ってしまえば、「バランス」を求める人が何かに大きな変化をもたらしたり、大きく飛躍するのを見たことがありません。
「偏り」こそが変化をもたらすものであり、成功に繋がることであって、今とは異なる未来に繋がることなんです。
不登校解決における「偏り」とは?
偏りとはバランスを求めないことで、不登校対策においては徹底的にどこまでも子供を承認し続けることです。子供は時に受け入れがたい言動をとりますが、それでも否定をしない。
それをすると多くの場合、「子供を甘やかしている」「もっと厳しくするべきところはしないと」と諭してくる人が周りに現われますが、そうして最もらしいことを述べる人がどんな人かをよく見てください。おそらく大きく成功している人ではなく、わりと「普通」に留まっている人ではないでしょうか?
つまりバランスって保険ばかりをかけるやり方なんです。
「叱るときは叱る」の落とし穴
また、どのタイミングで叱ればそれは適切なのかという判断を、自信をもってできます!と言えるご家庭はどれだけあるでしょう。
ほとんどの方はおそらく、夜通しゲームをするのは体に良くないから等、やはり子供基準ではないモノサシで「叱るべき時」を決めてしまっていると思います。親が決めるその「叱るべき」タイミングは、実は子供が最も寄り添って欲しい瞬間だったということもあるんです。それは後から違う場所でフォローしたって埋められるものではありません。
ここで叱った分を、他で愛情を示してカバー
なんてできるわけないんです。子供が求めるのは、今この瞬間のこの感情を認めて欲しいということだからです。こぼしたオレンジジュースを後でチョコレートシェイクに替えても同じじゃないんです。
ですから、叱るべき時に叱るという対策は、難易度が高く、ちょっと落とし穴がある対策であると思います。
参考にしてみてください。
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