みなさんこんにちは!カウンセラーのえりです。
さて、今日は「母であるあなたは女性、ということを強く意識しましょう」というタイトルをつけたのですが、これは特に、いつも頑張っている、あるいは頑張りすぎているお母さんに向けての内容となります。 「在り方」のお話しなので、不登校とはテーマが異なると思われるかも知れませんが、大きく関係しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ヘレナ・ハート
アメリカの心理カウンセラーで、ヘレナ・ハート(Helena Hart)さんという女性がいます。彼女はパートナーシップに関するコーチングをメインに活躍している方で、人には男性的エネルギーと女性的エネルギーがあって、女性はこれらのエネルギーを使い分けて、特に女性的エネルギーをうまく使うと、すべてがうまく行くと提唱している方です。 その2つのエネルギーがどんな内容であるか紹介します:
(1)男性的エネルギー
行動する
計画する
考える
予定を立てる
決定、決断する
(2)女性的エネルギー
存在する
受け取る
認める
経験する
表現する
女性でも、仕事でバリバリ活躍している時は男性的エネルギーを主に使っていますし、ヘレナは子育ても男性的エネルギーを使うと言っています。ですから、現代の女性は、仕事でも家庭でも男性的エネルギーばかり使っているということになりますね。
現代女性の問題点
女性が男性的エネルギーばかりを使うことのどこが問題かと言うと、先ず第一に、母が子と情緒で繋がるためには女性的エネルギーが必要だという点です。男性であるご主人は男性的エネルギーの方が強いですし、それにも関わらずお母さんまで男性的エネルギーを発していると、家庭に男性的エネルギーしか存在しなくなるということです。
ヘレナによると、女性的エネルギーというのはとても強力で、子供が癒されたり、男性が磁石のように惹きつけられるのもこのエネルギーということなのです。 あれもやらなきゃこれもやらなきゃ、と男性的エネルギーばかりを使っている時、自分ではこんなに頑張っている!と思っていても、実はそこまで魅力的な姿にはなっていない場合もあるのです。
更に、女性が女性的エネルギーを発揮して、ただそこに存在し、目の前のことを受け入れ、前のめりになっている姿を少し引いてみることで、関わる相手に「スペース」を与えることができます。このスペースというのはとても重要で、スペースがあるからこそ、そのスペースを埋めるために相手は近づくことができるのです。
他方、女性が男性的エネルギーばかりを使って行動を起こしていると、周りの人達にはスペースがなく、どんどんスペースを求めて逃げて行きます。これはお母さんの人格に問題があるなどではなく、単純に振る舞い方の問題なのです。
女性的エネルギーを発揮するには
では今日まであれこれ行動を起こして頑張りすぎていたお母さんは、どうしたらこの女性的エネルギーを作り出せるのでしょうか。
簡単です。
もともとお母さんは女性なのですから、まずそれを思い出し、強く意識してください。 そして身体も心も少し後ろに引いて、動くテンポを遅くし、今の瞬間に起きていることを起きているままその瞬間に感じ取り、受け入れる… これだけです。
イメージとしては、お掃除も終わってごはんも作らなくて良い日曜日の昼下がり、誰にも急かされず、誰を急かすこともないあなたが、公園のベンチもたれてのんびりそよ風に触れる感じです。 子供の意識を変え、子供に行動を起こさせるために、今度はこう言ってみよう、こう接してみよう、と、ある結果を求めて何かをすること、戦略を考えることをやめるのです。
他人の戦略によって人は動きません。 まあ、セールスマンに乗せられて物を買ってしまう、なんてことはあるかも知れませんが、戦略の効果は短期間限りで永続なんてしないのです。
今日ここをご覧になったお母さんは、10分で良いので、女性的エネルギーに浸る時間を作ってみてくださいね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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